聴神経腫瘍は、耳の奥の聴神経の周りを鞘のように被っている細胞から発生する腫瘍です。良性腫瘍で、非常にゆっくりと大きくなります。腫瘍の増大は年に数ミリと言われています。腫瘍の成長がゆっくりなため、症状が出る何年も前から腫瘍が存在し、大きくなっているということも少なくありません。

腫瘍は聴神経の周りで発生するため、聴神経を圧迫します。そのため、初めは片耳の聴力が低下することが多いです。例えば、電話をしていて片方の耳だけ聞こえにくくなったことから、病院を受診して検査したら腫瘍が発見されたというケースもあります。

腫瘍がさらに大きくなると、耳鳴り、めまい、平衡感覚の低下などが起こります。さらに進むと、頭痛、顔のしびれ、顔の筋肉麻痺が起こったり、物が二重に見えたり、水でむせるなどといった症状も発生します。水頭症を併発してしまう恐れもあります。腫瘍が増大し過ぎると、延髄を圧迫するようになり、最終的には死に至る可能性があります。

ここまで進行してしまうと治療が困難になってしまいますので、ちょっと耳の聞こえが悪くなったかなと思った時点で病院を受診するようにしてください。